アクビについて考えたことがありますか?私は、よく考えています。アクビの一番面白い特徴が「アクビが移る・移りやすい」という特徴です。電車の中では、よく眼にする事実です。一人の人間がアクビをしたら、その前に座っている人も、アクビをしてします。そして、その移りやすさは、アクビだけでなく、セキとか、怒りとか、嬉しさも同じです。
安らぎは、簡単に眼に見えないものなので、移りやすくはないのかもしれませんが、アクビが教えてくれる知恵を生かして安らぎを保つ・増やすことが出来ると提案したいと思います。いかがでしょう?

ある時、図書館の中でパソコンの仕事をしていました。隣に座っていた人も、パソコンを使って仕事していたようでしたが、とても怒っていた感じでした。ぐずぐず独り言の文句を言ったり手を振ったりしていました。私は、一生懸命自分の仕事に集中しようとしたのですが、隣にいた人がずっとぐずぐずとしていたから、全然集中出来なくて、その代わりにだんだんいらいらして来ました。そして、「これよくないな」と思いついて、違う部屋に移動することにしました。そのおかげでだいぶ落ち着きが戻って、仕事をし続けることが出来ました。
その時に、気づきました。周りのばたばたやいらいらなどが移るということ。そして、部屋を変えたり、話のテーマを変えたりすることによって、そういう人を意図的に避けることが出気る。同じ会社の人だったら、完全には避けられないのですが、いらいらばたばたをアピールする時に限って、ちょっと失礼しますという感じで、トイレ休憩などすれば、その気持ちが移る可能性が低くなります。
もちろん、隣の人の気持ちが移りやすいから、みんな真面目に集中し仕事している部屋にいると、自分も仕事をしたくなる、集中出来るという効果もあります。一人で家で仕事しようとすると、すぐごろごろなってしまうので、変わりにカフェに行って、パソコンを開く人少なくないでしょ?私はよくあるPodcastを聞いていますが、その内容が二人の夫婦がくだらないおしゃべりしていっぱい笑っている感じです。彼らの笑い声をエアーホーンで聞きながら、たまたま東京の道を歩くと、自分もものすごく笑顔になって声に出して笑ってしまうこともあります。移るのです、眼に見えない笑顔も。声を通して。
簡単にまとめますと、アクビもいらいらも嬉しい気持ちも移るものですから、周りを少しでも気をつけたほうがよいと思います。安らぎに導く環境であるかどうか、判断する上で、何が移るのかと考えてみると、答えが出ます。