Mr. Nakayoshiへ
3年前の3月14日に私たちはグランド・キャニオンにいた。運転してくれたあなたとわくわくしていた私。わくわくというより高所恐怖症かな。そして、グランド・キャニオンのそばに微妙な匂いをしていたレストランの中で、ランチを済ませた。ランチを済ませながら、あなたが急にはくしょんをし始め、終わらない状態になった。ティッシュがなくなったら、私はウェイターさんに頼んだ。「私の旦那はすげえアレルギーだから、ティッシュ頂戴」この言葉そのままには、実際口にしなかったけど、ウェイターさんにナプキンを頼んだ時に初めてあなたが私の旦那になると思った。あれだけはくしょんしてしまっていて止まらない大変な状態だったが、なぜかそう感じた。二人で旅行してて二人でレストランに入って、そういうふうに、つまり夫婦のように見えてきたのだから、そう感じたのかもしれない。「あの人大変だから愛しないといけない」と思ったのかもしれない。二人とも知らん大きいな世界に向かい合う中で。
愛をこめて
Ms. Nakayoshiより
