アートギャラリーへの入り方

コンテンポラリーアートのギャラリーってちょっと入りにくいのではないでしょうか?壁が真っ白で自分とのよく関係がわからないものがその白い壁に掛かったり床においてあったりします。観客が少ないですが、必ず誰かニコニコしているスタッフの方がいます。話はあまりして来ない場合が多いですが、自分もよく何を話せばよいのかわかりません。

たまによくそういうギャラリーに通う人もいます。友達か知り合い。通みたいな顔をして一生懸命その壁に掛かっているもの床においてあるものを見つめています。ペンキか何か変わった匂いがする空間の中で。そういう人にくっ付かなくても、入れるはずです。(くっ付いていてもぜんぜん大丈夫!)

ここでギャラリーへの入り方について簡単に紹介させていただきたいと思います。そういう場所って面白そうだけど、好奇心を高めさせてくれるのだけど、よくわからないという単純な気持ちをお持ちでしょうか?私には、その気持ちがありました。だいぶ入れるようになりました今も、その気持ちが少し残っています(笑)。

一番面白いアートとは、実は現在私たちと一緒に生きている・作られているものだとMs. Nakayoshiが強く信じています。

2018-05-07 19.01.04
アートが与えてくれる開放感

さて、入り方の第一歩は、とりあえず入ってみることです!

開いている時間と日にちは、ギャラリーのWebsiteなどに書いてあるので、そこを見ます。やっている展覧会の名前と何らか作品の紹介。わかりにくい文章である時もありますが、それを読んでも読まなくてもオッケー。取りあえず、入ってみることが大切。

そして、一回中に入ったら、お気づきでしょう。誰もいないです。それが小さいギャラリーの時や平日の場合が多いパタン。大きなギャラリーや土日だと、込んでいることもあります。(ここでの小さい・大きいというのは、実際大きさではなく、有名度・成功度を指しているのです。)

大体のギャラリーの大きさ(有名度ではなく・壁と部屋の面積)になると、それほど広くではありません。たいていの美術館よりだいぶ小さいです。ゆっくり見ても二十分で見終わっちゃうことでしょう(ビデオ作品の場合を除く)。早く見終わるので、案外美術館より見やすくていいでしょう。

そして、そこにいる優しいスタッフの方に話も伺えます。どこかにお値のリストも用意されています。そのリストに赤い点がついている場合は、その作品がすでに誰かが買っておいたことをさしています。お値段はあまり目にしない人にはとても面白く感じるのかもしれません。

入った時からは自分がお客さんですが、何も買わなくても大丈夫です。見るだけみて、そのわけわからないもの、いわゆるコンテンポラリーアートと自分との関係を少しでも探ればよい。あるいは、そのアートが私たちが生きている現在とは何か関係があるのかもしれません。

同時に生きてくれて、考えてくれているアーティストという方がその「壁に掛かっているもの、床においてあるもの」を一生懸命に作っているわけです。そして、その方の意思や考え方を知っていても知らなくてもよい。結局、自分の前に見えているのが、その「壁にかかっているもの、床においていあるもの」のみであるからです。そのアーティストの子供みたいなもんで、子供を見る時にも、親のことをちょっと知ると面白く感じますが、実際にその子供が親とは独立している生き物でしょう。子供には、その独自に癖や性格があります。

ものを見ている時は、嬉しい気分にさせてくれる?それとも寂しい雰囲気である?あるいは、怖く感じる?どきどきわくわく?などと、自分の体に聞きます。頭で考えても体で感じても結構です。ギャラリストKN曰く「自由にしたほうがいいです。ギャラリーはコミュニケーションが出来る場所であって、出会いの場所です。デートで来る人もいたり、一人で来る人もいます。作品たちに向き合えばよいでしょう」。

忙しい毎日の中で、新しい刺激を次々と浴びている私たち。少し静かに、少し自由に自分に向き合う、その今目の前にある壁に掛かっているもの・床においてあるものに向き合っている自分に出会う。それが、充実した入り方のではないでしょうか?

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